四季のテーブル
四季を通して旬の食材を味わう。フランス料理レストランシェフ直伝、家庭菜園で作れる食材を使った簡単レシピをご紹介します。

三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て

三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て

材料

2人分:直径10cm程度の耐熱容器2個分
(調理時間 約20分)

・かぶら(皮ごとすりおろしたもの)…100g
・卵白…1個分
・三色かぶら(一般的なかぶ、黒丸大根、紅芯大根)…60g
・甘鯛…60g
・カニ…30g
・塩、こしょう…適量

<あんかけソース>
・コンソメスープ(または出汁やチキンコンソメ)…100cc
・水溶きコーンスターチ(または水溶き片栗粉)…適量
・かぶらの葉…適量

<仕上げ用(お好みで)>
・マスタードオイル…適量
・マスタードシード…適量
・クコの実(水で戻したもの)…2個

三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て下準備

下準備

  • 三色のかぶらは茹でて、それぞれ一口大のくし型に切っておく。
  • 甘鯛は一口大に切り、焼いておく。
  • カニは茹でて身をほぐしておく。
  • かぶらの葉は茹でて、刻んでおく。

作り方

三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方

耐熱容器に、あとで中身を取り出しやすくするためにラップを敷いておく。

※容器とラップの間に隙間があると後で中身を取り出した時に安定しなくなるので、容器の表面にぴったりとくっつけるようにラップを敷いてください。


三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方

水分をしっかり拭き取ったボールに、卵白とひとつまみの塩を入れて、7分立て(やわらかくツノが立つ程度)になるまで泡立てる。←左の写真程度

※泡だて器で混ぜる時、ボールに当たってカチャカチャと音がしないように気をつけるだけで、出来上がりの味が変わります。


三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方

すりおろしたかぶらを別のボールに入れ、そこに<2>1/3程度入れてしっかり混ぜ合わせる。

その後、<2>の残りをすべて入れ、底からさっくりと混ぜ合わせる。

※かぶらのすりおろしはボールの底に溜まりやすいので、底からすくうように混ぜてください。また、さっくりと混ぜ合わせることで、ふわふわに仕上がります。


三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方
三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方

<3>のボールにまず甘鯛をすべて加え、スプーンであえたら、用意しておいた容器に入れる。

甘鯛を容器に移したら、次に三色のかぶらとカニを<3>のボールに加え、同様にスプーンであえて容器に入れる。(多めに盛っても大丈夫です)

※具材をすべて一緒に混ぜて入れても良いですが、別々に入れることで、具材を均等に配分しやすくなります。


三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ“かぶら蒸し”仕立て-作り方

<4>を電子レンジで約2分加熱する。

※湯せんでも良いですが、電子レンジは中から熱が入るので、ふんわりと膨らみます。

三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ
三色かぶらと甘鯛、カニのスフレ

レンジで加熱している間に、ソースを作る。

鍋にコンソメスープを作り、水溶きコーンスターチを入れてとろみをつけたら、刻んだかぶらの葉を入れて混ぜる。

※コンソメを出汁に変えると、和風の優しい味わいになります。





<5>を容器から取り出し、ラップをはがす。

皿の中央に乗せたら、ソースを上からかける。

仕上げにお好みでマスタードオイルを少々かけ、マスタードシード、クコの実をのせる。

今回のテーマは「かぶを丸ごと食べる」ということで、別々に調理したかぶを最後1つに合わせ、かぶに見立てた盛り付けにしました。三色かぶらのそれぞれ違った色味や味わいを楽しめる一品です。口に入れるとふんわりとろける食感も良いですよ。ぜひゲストへのおもてなしや、ご家庭でもお試しください。

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島村 光徳

レシピ監修 : 島村 光徳 -Shimamura Mitsunori-

詳細プロフィール

1972年広島県生まれ。「レストラン シマムラ レスプリ・ド・ミクニ」オーナーシェフ。
ミクニヒロシマにオープン時より携わる。三國清三シェフの精神を引き継ぎ、
「レストラン シマムラ レスプリ・ド・ミクニ」をオープン。
見る者の心を揺さぶる、美しい料理と温かいおもてなしで人気を得ている。

レストラン シマムラにご来店の際、『庭ごはん』を見たとお伝えいただければ、食材をグレードアップいたします。

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